の分類

3回ほど、私をこのおぞましき世界に引き込んだ契機となったような存在の、愛すべき化け物共をご紹介してきたが、ちょっと閑話休題
心に眠る魑魅魍魎を思い出していくに連れ、自分の中で分類がされているようだったので、ニギヤカシで御紹介。過去3回の記事も、自然とその分類ごとの私の中での代表的なものを書いていたようだ。


◎怪獣
ゴジラガメラウルトラ怪獣に代表される生態系外に存在する生物。
体長30M超の巨大な体躯を持つモノが殆どだが、ミクロサイズのモノや人間サイズのものも存在すれば、体躯のサイズを極大から極小まで自由に変えられるものも存在するので、体躯の大きさの別は、分類上は無関係。生態系の円環の中には組み込まれていない独立した存在であり、1個体ないし1家系で存在するものが殆どの特別変異体と考えられる。分類上、地球外の知能を持っ生命体・地底を住処とする別文明の人類・人類等をベースに改造された怪人・機械や生命体の別は無関係に人為的に創造された人造物等も、これに含むとする。大雑把な分類規則を言うならば『特撮怪獣』。

◎クリーチャー
神話の時代の魔獣から外宇宙の凶悪生物まで幅広く存在し、食欲・享楽等様々な理由から、人間を殺戮するものが主である。この分類そのものは生物学的なものではなく、使用方法表現方法によるもの。その分類定義は「着ぐるみ・人形アニメーション以降の近代特撮技術により命を吹き込まれ怪物」である。アニマトロニクスの発展により、顔の表情などの細部の微妙な生物的な動きが表現可能になり、特殊メイク・SFX等の特撮技術と組み合わせ、より生き物臭い、生き生きとした動き・表現が可能となった。分類的には、オリジナルの場合は存在そのものを、別に出典のある場合は造形物個体をクリーチャーとする。

◎モンスター
古今東西・神話・伝承・都市伝説等々……出典に関わらず、様々な時代・場所を舞台に描かれる人外の存在全ての内、日本土着の妖怪変化を除くもの。「RPG等のゲームにおいて敵役または味方として登場するキャラクターユニット」と考えれば、ゲームをやる人間にとっては解りよいだろう。若干乱暴な分類分けではあるが、私自身の化け物好きの嗜好に色濃く影響を与えた部分でもあるので、ここでの大分類として理解していただきたい。

◎妖怪変化
自然現象・動物・人間・器物・概念、あらゆるものが、恐怖・畏敬の念といった人の心の動きを糧に、新たな形と命を持つようになって生まれた、日本土着のモンスター。起源や性質から行けば上記[モンスター]の分類に含んでもよいのだが、そうするにはあまりに多様性・独自性に溢れ、あまりに私が愛着を持ちすぎているため、この陰の気から産まれし陽の存在達を、独自の分類として分けることにした。

◎邪神 または異形のものども
この存在を忘れてはいけない。人の狂気を形にした様な存在。ラブクラフトが創造し、ダーレスが体系化した、太古の地球を支配していた強大な力を持つ恐るべき異形のものどもの神話「クトゥルフ神話」。他の存在とはあまりに異なり、私にとっても特別であるため、「モンスター」とは別の分類とさせて頂く。


この場で、私の愛しいおぞましき存在の話をする際、これらの分類で話を進めていくつもりだ。
読み手にとってはさして重要なことではないが、いずれカテゴライズするなどで利用するとしよう。